2012年12月21日金曜日

2012年度工大祭!!

宇宙システム研究室 修士1年の平松です.

 今回は,11月の24日と25日にありました学園祭(工大祭)について報告させていただきます.

 工大祭といえば地域の方がたくさん集まる九工大の大イベントです.私たち宇宙システム研究室は学科展及び模擬店に参加しました.

 模擬店では,WIRES,火星飛行機,フランスロケット,複合材製タンク等を展示ました.普段接することの少ない方々に,本研究室の活動をアピールできるよい機会になりました.今年も,昨年と同様に,講義室をまるまる一つ貸し切って展示させていただきました.

展示レイアウトはこんな感じです

WIRESについて熱弁中の山崎君

 訪問していただいた方からの客観的な意見や専門的な質問もあり,勉強になりました.


 模擬店では,昨年度好評だったラーメンをやりました!

店の前にはロケットを置いてアピール


ウチのラーメンうまいぜー!!(↑加藤君)

(左から深山君,石橋さん,ベッソンさん)

 今年もラーメンは大好評で,研究室みんなの力で完売することができました!!

 また,宇宙システム研究室の卒業生である後藤さんと丸山さんが来てくださいました.

 最後に学科展,模擬店に来ていただいた皆様,本当にありがとうございました!!

2012年11月28日水曜日

宇宙科学技術連合講演会

宇宙システム研究室 修士1年の平田です。

11月20~22日に宇宙科学技術連合講演会が開催され、
シス研からは米本教授、助教の松本さん、技術職員の村上さん、D1の佐々木さん、
M2の杉井さん、M1の齋藤、戸髙、平松、僕 が参加しました。

今回の会場は別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)で行われました。
別府といえば温泉ですよね!
I.C.を降りると硫黄のいい香りが(笑)

トップバッターはM1 平松!!

技術職員 村上さん!!

発表前、余裕なオーラを放つD1佐々木さん

かたや、準備に余念がないM2杉井さん

緊張気味のM1齋藤!!

平田、戸髙の写真が…無いだと(泣)


.今回の学会は、無事終えることができました。
これからも研究頑張るぞ!!

こんなシス研ですが、これからも応援よろしくお願いします。

2012年11月26日月曜日

APISAT 2012

宇宙システム研究室 修士1年の加藤です.

11月13日~14日,僕と助教の松本さんとD1佐々木の3人で
APISAT 2012という国際学会に参加してきました.


APISAT(Asia-Pacific International Symposium on Aerospace Technology)
は今年,韓国の済州島で開催されました.
済州島は韓国のハワイと呼ばれていて,韓国唯一のミカンの産地だそうです.
by Wikipedia

韓国語ワカラナイネ
松本さんの発表
「Current Status of Experimental Winged Rocket Development:
 Recovery System Verification and Gliding Flight Simulation」
Mr.chairman:「じゃあ,そこの君!」
佐々木君,発表直前で緊張してる?
佐々木君の発表
「Multi-objective Optimization of Airfoil of Mars Exploration Aircraft
using Evolutionary Algorithm 」
加藤の発表
「Development and Flight Test of a Small Rocket that Glides Using Parafoil」

焼肉ウマイヨ!

英語の発表で緊張しましたが,なんとか無事に終えることができました.
またおいしいものを食べに,韓国に行きたいですねぇ.

それでは.


2012年11月16日金曜日

新しいメンバーと研究室にご訪問頂いた方々のご紹介

宇宙システム研究室 修士2年の小林です。
 11より宇宙システム研究室に新しいメンバーが加わりましたので紹介します!
 
まず一人目は、Sylvain Besson(シルバン ベッソン)さんです。(From フランス)

ベッソンさん(右)と齋藤君(左)

OBの方も彼に見覚えがあるのではないでしょうか!?
彼は、毎年フランスで開催されているC'Spaceにスタッフとして参加しています。
http://weekly-space-systems-lab.blogspot.jp/2012/11/cspace-2012.html

来年(2013年)の3月まで、次期有翼ロケット実験機「WIRES#015」の機体設計を担当してくれます。

そして今年も意欲のある3年生が、早期配属として宇宙システム研究室に加わってくれました。
市毛君、古賀君、坂東君、西野君の4名です!!

市毛君(右)と宮本さん(左)
 
 ラグビー部の古賀君
 
天体観測の好きな板東君
 
歓迎会後の集合写真 (西野君は欠席でした。)

新しいメンバーのみなさん、よろしくお願いします。

最後に、本研究室にご訪問頂いた方々をご紹介致します。

11月15日(木)
 経済産業省 経済産業政策局 小野 参事官
 経済産業省 九州経済産業局 柳島 課長補佐

 
11月16日(金)
 全国地域技術センター連絡協議会 20名

 
皆様、ご訪問いただきありがとうございました。

2012年11月13日火曜日

第三回地上燃焼試験実施!

宇宙システム研究室 博士1年の伊多倉です.

先日,有翼ロケットプロジェクトにおいて大きな大きな進展があったので報告させて頂きます.

私たちは今年の2月と4月の2度にわたりWIRESにCAMUIエンジンを搭載した状態での地上燃焼試験を行ってきました.
地上燃焼試験はロケットを固定したままエンジンを燃焼させて,エンジン性能の評価や搭載する機器への影響などを試験することを目的としています.
これまでの2度の試験はいずれも試験目的を達成できない重大な不具合が発生してしまい,失敗に終わっていました...


左図が2月実施第一回目の様子です.燃料を供給するシステムに不具合があり弱々しい燃焼となりました.右図は4月実施の第二回目の様子です.非常系と呼ばれる緊急時の飛行中断装置が勝手に動き出して,燃焼をストップさせたのち,遠くに飛んでいくのを防ぐためのパラシュートが放出された様子です.この2回の試験はいずれもWIRESの後端部が燃えてしまうという悲しい結果に終わりました.

しかし,こっからがシス研の意地の見せ所です!
2度目の失敗の原因はノイズという目に見えない魔物を相手にしていたため,原因究明に半年を費やす厳しい戦いでした.メンバー全員そして特にアビオニクスのみなさん本当にお疲れ様でした.みんなスゴすぎです!ノイズを捉えた奇跡の瞬間をお見せします.


青線の左側の綺麗な波形が正常,右側の山がノイズです.こいつが非常系を誤動作させていた諸悪の根源です...非常に地味ですね.笑
でもこれで僕らは大きく前進できたんです!冗談抜きで.
捉えた瞬間はその場に居合わせた一同ほんとに興奮してました.

そして,満を持して,先日10月31日に第三回目の地上燃焼試験に挑みました.


結果は・・・
大成功!


左図が正常燃焼の様子です.美しい火炎です.すごい迫力!
成功の瞬間,歓声が湧きました.自分も思わずガッツポーズでした.笑
右図は燃焼後に非常系がちゃんと動作するかを試験した様子です.今度はちゃんと言うことを聞いてくれました!

大迫力の動画を下記URLからご覧になれます.
http://www.youtube.com/watch?v=yXrNEc51Yd0



たくさんの壁にぶち当たって,突破し成長し続ける宇宙システム研究室は,今後さらに勢いを増して12月計画の飛行実験に挑みます!!


メンバー各位.第三回地上燃焼試験本当にお疲れ様でした!みんなで掴みとった価値ある成功に乾杯!!しかし,これからが本番です.しっかり気を引き締めていきましょう.

本ブログを見ていただいている皆様,これからも宇宙システム研究室を応援よろしくお願い致します.
申し遅れましたが,伊多倉はみんなに支えられて本プロジェクトの統括を務めています.笑





2012年11月3日土曜日

「C'Space 2012」結果報告

宇宙システム研究室 修士1年の加藤です.
大変遅くなりましたが,8月25日(土)~9/1日(土)にかけて
フランスで行われたロケット打ち上げ競技会「C’Space 2012」における
Kyutech Space Club の打上げ結果についてご報告いたします.




8月30日 フランス ボルドー近郊のBiscarosseにあるミサイル実験場にて,
打ち上げは無事に成功しました!









GPS・高度・速度・加速度・姿勢・制御量等の各種データを見事取得し,
今回新たに採用した回収システムも予定していたタイムシーケンス通り
動作してパラフォイルを完全に開傘させることが出来ています.



しかし,パラフォイル開傘後に機体がスパイラル飛行に陥り,
誘導制御を確認することなく着地する形となりました.



機体に搭載したカメラおよび制御量のデータより,
制御用のラインを引いて制御を行おうとしていることは確認できています.
今回のフライトの最大の原因として,制御量を過大に設定していたこと,
制御則に機体の姿勢データを使用していないことなどが考えられます.
詳細については現在も検証中です.



機体は一部損傷した箇所がありますが,ほぼ完全な形で回収しました.
下記のリンクより打ち上げ時の動画を再生することができます.
http://www.youtube.com/watch?v=qvaYRVYquZU




ミッションである自律誘導制御を成功させることは出来ませんでしたが,
予定していたデータをほぼ完全に取得することが出来ました.
今後は得られたデータを学術的に発表して役立てていくと同時に
スパイラル飛行の原因を追究し,次に繋げたいです.


今回無事に打ち上げが成功したのは,支えてくださった皆様のおかげです.
多くのご声援,本当にありがとうございました!!


2012年10月8日月曜日

童夢カーボンマジックへの遠征記

どーも.はじめまして.
宇宙システム研究室のB4忽那(くつな)です.

今日は,先々週(9/25~9/28)の4日間,童夢カーボンマジックさんへ行ってきたのでその報告をしたいと思います.

派遣されたメンバーはこちらの5人です.

シス研 M1平松さん,B4高橋,B4忽那
ASAK  B1塚本,B1飛山


童夢の正面玄関
実に幻想的です!



ところで,何をしに行ってたのかと言いますと・・・



どーーーーーん!!



そう,WIRES#014の2号機を作りに行っていたのです!

こちらの写真は
童夢カーボンマジックの製造部のアシスタントマネージャーである間宮さんから,
完成したということで送っていただいた写真です.

どうです?とっても綺麗にできているでしょう??


ではこのWIRES#014ができるまでの(涙ぐましい努力の)過程をご覧ください(笑)


まずは,上型と下型にプリプレグの積層です.



積層は,さすがプロと言わんばかりの美しい方法で行います.
三次元の型から作られた2次元の型紙を基に,プリプレグが予めカットしてあります.
私たち5人はWIRES#014の作成を担当してくださった的場さんの指示に従い,
パズルをするように積層していきました.


平松さんの表情は真剣そのものです.


1年生2人も初めての積層とは思えない働きぶりでした!


積層が終わると,一体成型のために,上型と下型を合体させます.




この方が,的場さんです.
本当にいろいろと教えていただきました!!!


アシスタントマネージャーの間宮さんです.
常に笑顔で職場の雰囲気を和ませてくれます!


塚本君は決して遊んでいるわけでも,
休憩しているわけでもありませんよ!!


真空引きしているところです.


この後,いよいよオートクレーブの中に入っていきます!
WIRE#014がそのまま,といいますか下の定盤ごと入っていきます.
オートクレーブがいかに大きいかが分かります.

It's huge !!


後は,焼き終わるのを待つだけです!








と・こ・ろ・が・・・
オートクレーブに入って30分くらいたったころでしょうか.
なんとバッグが破けてしまいました.
これには一同ショックを隠し切れません.

ダメになってしまった下型くん...


しかーし,そんな事を言っている暇はありません!!
積層し直しです.

とはいっても,一度やったことですから,シス研の3人で2時間ほどで積層できました.


その間,1年生の2人はフィンの積層を頑張ってくれました.

隙間が狭いので,バックするのも大変そうです.


そして,なんとか最終日の朝にもう一度オートクレーブへ入れることができました.
今度は無事,破けることなく130℃まで耐えてくれました!!

オートクレーブの中で2日間ほど炉冷する必要があるため,
離型して仕上がりを生で確認することはできませんでしたが,
一番最初に載せた写真の通り,立派に黒光りしています!

このWIRE#014は今週名古屋で開催される国際航空宇宙展で展示される予定です.

米本先生とM1の戸高さんが誰よりも先に,生で見ることになります.
羨ましいです!!


最後に,オートクレーブの前で的場さんと一緒に記念撮影をしました.
(修学旅行かよっ!という突っ込みが聞こえてきた事は内緒です)

左から
飛山,塚本,平松さん,的場さん,忽那,高橋



今回,童夢カーボンマジックさんには本当にお世話になりました.
間宮さんと的場さんをはじめ,多くの社員の方に本当に親切にしていただきました.
また,的確で素晴らしいプロの知恵と技の度に,驚きを隠しきれませんでした.
参加した5名は今回の遠征でまた一歩成長できたと思います.
これからも,宇宙システム研究室をどうぞよろしくお願い致します.